イメージリンクが米ゾーラン向けに
デジタルカメラのリファレンスモデルを開発
NEWS RELEASE
平成10年10月29日
株式会社イメージリンク
デジタル画像機器の開発、設計を行っている、株式会社イメージリンク(本社:諏訪市、社長:茅野 正澄)は、この度、米ゾーラン社(本社カリフォルニア州、NASDAQ上場,
http://www.zoran.com
)向けに、デジタルカメラのリファレンスモデル「CAM-ON」を開発しました。このリファレンスモデルは、ゾーランが先頃米国で発表したデジタルカメラ用LSI 「COACH」(Camera On A CHip)をベースにイメージリンクが開発・設計したものです。
現在デジタルカメラは、パソコンへの画像入力機器として急速に普及しており、今年の世界市場は4百万台に達するものと予測されています。このような市場の成長に伴い、参入企業間の開発競争が一段と厳しくなっています。デジタル画像圧縮技術で世界の先端を走るゾーランが開発したCOACHは、幅広いシステム設計に対し多くの選択肢を与えながらも、デジタルカメラの開発期間を短縮することをターゲットにしています。
COACHには、デジタルカメラに必要とされる自動露出(AE)、オートホワイトバランス(AWB)、オートフォーカス(AF)などのカメラ機能から、デジタル画像処理、画像圧縮、パソコンへの各種インターフェースまでが、全て一つのチップに集積されています。200万画素レベルまでのCCDセンサーやCMOSセンサーに対応しています。従来のデジタルカメラ設計では、システムに依存したアルゴリズム開発や、専用のICを複数使用しなければならず、部品点数の削減や製品ラインアップ充実の障害となっていました。COACHを使用することで、製品の差別化と同時に、開発期間の短縮が可能になります。メガピクセル以上の画像処理を高速に扱えるゾーラン独自のJPEG圧縮モジュールは、他社の追随を許さないところです。また、COACHにはプログラミングの簡素化を実現するモジュールや開発ツール群など、開発側の負担を軽減するためのきめ細かいサポートがゾーランより提供されています。
イメージリンクは、国内外の顧客向けにデジタル画像機器の開発、設計を行っているデザインハウスです。システムアーキテクチャの構築から、自社の画像処理アルゴリズムを埋め込んだASICの開発、さらには製品の量産を考慮した設計を特徴としています。既に、海外のカメラメーカーに対しデジタルカメラを数機種開発し、量産に至っています。それらは大手メーカーのブランド製品としてOEM供給され、市場で販売されています。また、生産ノウハウが必要な顧客先に対しては、生産ラインの設置から指導までの技術移転サポートも行っています。
ゾーランと共同開発に至った背景は、イメージリンクの保有するデジタルカメラの技術ノウハウと、海外企業との開発契約締結や交渉に支障のない経営リソースがゾーランの意向と合致したことによります。また、両社はデジタル画像技術という同じ分野で事業を展開していますが、お互いを競合相手と位置づけるのではなく、逆にパートナーとして両社の持つ優位性を結合し、その相乗効果によって今後のビジネスの裾野を広げることを考えています。
今回ゾーラン向けに開発したCAM-ONは、サブメガピクセルのデジタルカメラで、COACHを使用した量産用デジタルカメラのリファレンスモデルとなります。CAM-ONのCCDセンサー・モジュール部は脱着が可能なので、今後必要に応じて各社のセンサーに対応するボードの開発が行えます。COACHにはイメージリンクが開発した画像処理技術の一部が採用されています。COACH及びCAM-ONを含む開発パッケージの販売については、ゾーランの日本事務所であるゾーランジャパン(東京、電話:03-5574-7081)が統括します。
COACH及びこのリファレンスデザインによって、デジタルカメラの市場がさらに拡大していくものと期待しています。イメージリンクは、デジタル画像技術をベースに、同市場の世界規模での拡大と、さらには地域経済の活性化のために今後も努力していきたいと考えています。
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